吹田・豊中・西宮 お掃除店のステップクリーン、辻です。
サイト訪問ありがとうございます。
新年が始まり、私の息子や娘3人、大学や高校入試・新学年を迎えるにあたり、この時期、慌ただしくなってきているようです。これからしばらく新生活で人が移動したり、新居を探す時期になりますね。
今回は、部屋選びのコツを掃除屋目線で書いてみたいと思います。
洗い(掃除)だけの物件では、掃除の仕上がりの差が出やすい
先日も年始のはじめの賃貸ワンルームマンションのハウスクリーニングに行ってきました。
原状回復の美装でした。
そこは、寮とかでオーナーさんから借り上げている物件らしく、人の入れ替わり時の美装で、壁紙の張替えや設備の入れ替えなどもない物件でした。
なのでかなり汚れていました。2名で9:00から15:00までかかりました。
ちょっとかかり過ぎかな(笑)
通常の賃貸物件であれば、壁紙の張替え、木部などの補修、照明器具・プレート・シーリングなどの破損のチェック、水回りパッキンの入れ替え、カーテンレール、クローゼット扉のガタツキのチェック、床の傷、変色の補修、シール・フックはがし、その他、次の入居者が気持ちよく入居できるように、管理会社やオーナーが原状回復の工事を行います。掃除(美装)もその最後に行います。
今回の物件は、借りておられる方の身内が入れ替わる物件(会社の寮で利用している)のため、そこまで手を入れないで、掃除だけで渡すという感じでした。
一昔前(と言っても15年以上前)などは、設備の補修なども行わず、ざっと掃除のおばちゃんが、掃除をして次に引き渡すような物件が多かったのですが、そういった物件は、今では設備も老朽化して、見た目もスッキリしていないですし、廊下なども汚れっぱなしで、明らかに日常清掃も入れていないという場合が多いです。手入れしない物件は荒れ果てる一方です。
なので今の若い方は、選ぶ物件もたくさんあるので、住みたがらないです。
そういったマンションは、借り手がつかず空き部屋が多くなりますので余計にお客がつきにくくなります。
(先日、知り合いが借りたんですが、今でも千里山の関大周辺の学生マンションなどは掃除もせずそのまま渡されました。学校から近ければそれでも入居者が確保できるんでしょう)※古い物件で、管理があまりされていない物件は、住む人の質も良くないです。
古い物件でも、オーナーさんが費用を出して手入れしているところは、入居率もいいと思います。オーナーさんも不動産屋さんも、ある程度はきれいにしておかないと、お客さんがつかないとわかっているので、先行投資で原状回復されています。それでも立地が悪ければ、埋まらないことも多いです。
柄物のビニールクロスを部分的に貼ったりして(アクセントクロス)、今風にしている所も多いですが、新築にはかないません。
費用が出ないというような物件は、オーナーさんが自分で掃除したり、近所の方に費用を渡してやってもらったりしている方もいますが、古い物件となると、自分で掃除するのもしんどくなったり、人にお願いしていた方も、その方が高齢になって出来なくなったということもよく聞きます。
そこで私達に依頼がよく来たりします。
日当たり、立地、はもちろん、室内のじっくり見るべき箇所とは?
よく物件探しで近くにコンビニやスーパーがあるよ、駅から近い、とか物件の周辺の立地が書いていますね。あと部屋の中の様子は、間取り、設備などを、ネット上で確認できます。
しかし、内見してみて気づくことも多いです。
特に、部屋の汚れや傷み具合は、実際に見てみないとわからないです。
ネットに載っている写真は、建築時のものなども多いですから。
手入れされていない物件だと、ヤニ汚れ、埃、油、傷、換気扇、設備の汚れ、床の汚れ、排水口の髪の毛、スイッチやインターフォンの手垢とかいろんな箇所に残っているんですね。以前の住人の汚れが。。
そして、汚れによって、換気扇が振動音を出しているとか、吸い込んでないとか、エアコンの中がカビだらけとか羽根が埃でつまっていて風が部分的に出てないとか。じっくり下見しないと、気づかないこともあります。
内見で確認しておきたい5つのチェック箇所
では、一般の方があまり気づかない場所で、見ておいたほうがいい場所を5箇所挙げてみますね。
- 窓のゴム部分がカビていないか?
- 壁紙が貼り変わっていたりしていれば、元の状態はわからなくなっています。
しかし、その壁が張り替える前はカビだらけということもあります。
マンション自体の施工が悪かったり湿気の多い土地に建っている等、入居後、湿気で悩まされる方も多いです。サッシのゴム部分が、カビていないか?チェックしてください。カビが多ければ窓まわりもカビる可能性が高くなります。湿度が高い物件かファンヒーターや料理などで結露が多い物件です。
- 壁紙が貼り変わっていたりしていれば、元の状態はわからなくなっています。
- エアコンはきちんと洗浄されているか?
- 前の人が喫煙者等の場合やカビがひどい場合など、スイッチを入れると、冷房時などひどい臭いがすることがあります。羽根が埃でつまっていて、風が少ししか出なくて、冷えたり温めたりするのに時間がかかる→電気代がかかる、ということにもなります。
- ベランダの排水口が詰まっていないか?
- 自分の部屋に排水があればまだいいのですが、昔のワンルームなどは、隣の部屋や2つ向こうの部屋などに排水があって、詰まると逆流してきて、自分では掃除できないため困ることがある。でもこれは内見では、目視できないため、わからないことがい多いです。きちんと管理されているマンションならば、可能性は低くなりますが、オーナーさんが掃除費用を削減して入退去の清掃を入れないとかなると、トラブルに発展します。
- お風呂にエプロンがある場合、中がきちんと清掃されているか?換気扇は異音がしていないか、吸い込んでいるか?
- トイレとお風呂がいっしょのユニットバス学生ワンルームなどは、エプロンがない場合が多いですが、今では、トイレとお風呂は別々が主流になってきてて、そうなると浴槽も置型で、浴槽の手前(エプロン)が外れる構造になっている場合があります。その中がカビやぬめりだらけになっていると、悪臭や風呂全体のカビの原因にもなります。風呂の換気扇がきちんと回っているかどうかも重要です。埃が詰まっていて、清掃されていないと、振動音が出ていることもあります。吸い込んでいないと、お風呂が乾燥せず、カビが生えやすくなります。
- 共用部分がきちんと掃除されているか?
- やはりオーナーさんがきちんと管理している物件は、廊下やエントランスがきれいです。入退去の室内の美装もきちんと行われている可能性が高いです。汚れているマンションは、治安上もいいとは言えません。住人とすれ違いのときに、挨拶するようなマンションが理想的ですね。
最後に余談ですが
- 玄関ドアと部屋の間に廊下があるか?
- これは、掃除とは関係ないですが、間取りについて。マンション玄関側が内階段・廊下なら、あまり気にすることはないですが、廊下がなく玄関ドアの外がすぐ外部の場合、冬場は外部からのすきま風などで寒く、暖房をかけても、なかなか部屋が温まらないことがあります。音も外に漏れやすいということもあります。玄関ドア→廊下→部屋への扉→室内という感じなら、寒くもなく、音も大丈夫です。大抵その廊下にミニキッチンやお風呂が配置されています。玄関ドア→すぐ室内というワンルームは、古いマンションに多いです。
ちなみに、上記の件は、私個人が長年賃貸マンションを2,000件以上掃除してきて感じたことなので、例外もあると思いますが、賃貸マンションを選ぶ時、掃除の観点から参考にしてみてくださいね。
また、たまたまこの記事を見ているマンションオーナーさんもいらっしゃると思います。大阪北摂から西宮にかけての物件の入退去時の空室清掃、廊下、階段の定期清掃、日常清掃、特別清掃、外部高圧洗浄など承ります。
管理をしっかりすれば、空室も少なくなるのではないかと思います。
ただ空室が多いと、管理にも費用を回せないというのもありますね。わかります。
今まで手を付けてなかったことを、いっぺんに行うのは大変ですから、一つづつ私と一緒に見直していければいいですね。
お気軽にご相談ください。