床ワックス塗るほうがいいのか?そのままがいいのか?
最近は、ワックスフリーの床が増えてきて、このままでは、ワックスを塗るお宅も減ってくるのかなあと、思う昨今。
フル改装の物件は、たいていノンワックスの床が貼られる。
ワックスを塗らなくていいと床材メーカーは言うけど、おそらく何も保護しなければ、10年後には、ぼろぼろになる床も多いと思う。
何か上から保護しておいた方がいいと思うけど、ノンワックス床用のワックスが推奨ワックスになっていることが多い。
【リンレイハイテクフローリングコート 4L + オールワックスワイパーEX (リンレイ製 木床用 高密着樹脂ワックス) ノンワックスの床材なのに、なぜか床材メーカーが推奨するワックスがある。
やはり、何か塗りたいという需要があるのだろう。
まれに密着しにくい床もあるので注意してほしいのと、短時間に重ね塗りしたら光沢が落ちるので、重ね塗りしたければ、2発目塗布は、最低1日置いた方がいいでしょう。
短時間に重ね塗りすると、表面がくすんできれいに仕上がらないことがあります。
通常の高濃度樹脂ワックスで仕上げることが多いです。
たまにつや消し仕上げを望まれることがあるので、その場合は、ハイテクフローリングコート つや消しを塗布することがあります。
今回かなり状態の悪い床を剥離してきました。
15年以上前のフローリングで、所々表面の膜がはがれて地が見えてる床なので、長時間剥離剤を塗布して置くのは危険な状態でした。
約3年前に、自分が塗ったワックスだけが残っていたので、すぐはがせたので、何とか傷まず除去できました。
床自体、ノンワックス仕様じゃなかったので、通常の高濃度の樹脂ワックスを塗布しました。
古いワックスとキッチンから引っ張ってきた油汚れ。
むこう半分が剥離済み
いい感じに仕上がりました。
でももともと、床がかなり傷んでて床が耐えられるか、心配でしたが。。
2年くらいのサイクルで、洗浄+再塗布すると、ちょうどよい保護膜ができて光沢も増すのでしょうけど。
ワックスを塗っていて、黒ずみが取れない場合は、汚れを抱き込んでいるので、一度ワックスを溶かして回収して水拭きを丁寧にして、新鮮なワックスを塗布すれば、元に戻ります。
ワックスを溶かすには、床用の剥離剤を使います。
リンレイ - ワックスはがし上手(500mL) - 床・フローリング用のワックス膜はがし専用洗剤
というのがありますね。
使い方が書いてありました。
使用方法 ※必ず炊事用手袋を着用してください。
1.天気のよい日を選んで窓を開け、換気をよくしてください。
2.床1平方メートルに対して50ml 程本品をたらし、付属のスポンジで塗り広げます。
3.1~2分間放置した後、付属のスポンジでこすり落とします。
4.きれいに水洗いしたぞうきんで3 回以上水ぶきをくり返し完全に洗剤分を取り除き、乾かします。
※一度に広い面積を作業せず、1平方メートル位ずつ進めてください。
※一度で取りきれない場合は上記の作業を繰り返し行ってください
ワックスが厚いと、この作業での洗剤の量では、無理でしょうね。
天気の良い日に窓を開けて広範囲に塗ると、すぐ乾いてしまって、汚れが再付着するでしょう。
掃除屋の感覚では、洗剤が少なすぎます(泣;)。。
洗剤が少ないときは、あまり一度に広い面積に塗らない方がいいです。
50㎝四方位づつ、汚れを落としていくとよいです。
一般のご家庭ですと、ご夫婦や親子などで作業分担して進めていくといいです。
一人でお父さんがDIYで剥離していくのは無理ではないけど、結局業者に任さないといけない仕上がりになりそうです。慣れてきて、汚れが軽ければ12畳くらいのリビングを、1人でハクる(剥離)ことも可能です。
剥離の手順
- 床の状況(汚れ、傷み具合など)に応じた薬剤の濃さを決定し、剥離剤を作る。
- 冬場は、お湯とかで希釈して、温度を上げる。※常に温かいように、パイプヒーターで常時温めておくと、汚れが取れやすい。
- 剥離剤を塗るモップと仕上げの水ぶきモップ、ナイロンたわし、皮スキ、タオル5枚位用意する。
- モップがなければ、タオルで塗って、全てタオルで済ませる事もできます。ただ時間がかかります。一度に広範囲に作業ができないので。
- あと、すすぎ用のバケツも2つくらい用意して、おきます。※一つが汚れたら、もう一つに変えて、汚れた方は、すてて、新しい水に変えます。
- 塗布して、5分くらい放置すると、既存の汚れやワックスが白く浮いて来ると思います。
ワックスがひどい場合は、皮すきなどで、表面のワックスを削ります。 - 削ったところは、乾いてくるので、新しい剥離剤を塗布、覆っておきます。※これ重要 こすりっぱなしでは、乾いて取れなくなります。
- 床材の表面が出てくるまで、これを繰り返して仕上げて行きます。ワックスの厚さが分厚い場合は、溶けないワックスのダマが発生するので、別のバケツに回収していきます。最近のワックスは、剥離剤はノンリンスタイプなので、ワックスも溶けやすいです。20年とか塗り続けているような場合は、剥げにくいと思いますし、ワックスの下が、剥がしてどうなるか、やってみないとわからない場合もあるので、無理に剥離しないほうがいいかもしれません。
この、ダマと汚水の回収が素人さんには、一番厄介だと思います。 - 業者は、水の吸える掃除機で、吸っていきますから。それを、タオルに汚水を吸わせて、水バケツですすいで、回収しないといけません。
- 床の状態、こする道具、拭き取る、回収する方法、水ぶき(リンス)のときのコツなどもあります。
やっぱり、慣れないと難しいかもです。
今回の作業は、15畳くらいの広さをワックス塗布も含めて3時間くらいで仕上げています。
50㎝四方なんてやってたら、終わらないです。(^^)
また、剥離の機会があったら動画でもアップできればと思います。
剥離は、ムラなくこすってきちんと床から除去し、溶かしたワックスをいかにきちんと回収するか、水拭き(リンス)できるかにかかっています。それをリズミカルに行う。取れにくい箇所でつまずいていると、塗布してまだ擦っていないところが固まってきます。固まらずに進んでいくペースをつかむまで時間がかかると思います。
今回、剥離剤は、ペンギン スカッシュを使いました。
ご自分で、無理かなと思う方や、自分でやってうまくいかない方、ご相談ください。
ただ床の状態(傷み具合やワックスの量など)で、作業できない場合もありますので、事前にお伺いしてお見積りさせていただきます。